第46回 石仏公開講座 参加申込み開始します!(定員70名)
2025年8月23日(土)明治大学駿河台(御茶ノ水)キャンパスにて

夏の石仏公開講座を下記の通り開催いたします。会員・非会員・友人知人お誘い合わせの上、ぜひご参加ください。
🔔例年とは会場が変わります。ご注意ください。
・日 時:2025年8月23日(土) 9時45分~17時(受付開始 9時30分)
・会 場:明治大学駿河台キャンパス リバティータワー9階 1095教室
アクセス詳細はこちら
東京都千代田区神田駿河台1丁目1(JR御茶ノ水駅下車徒歩3分)
・申込み:参加申込フォームよりお申し込みください。
・定 員:先着70名(定員になり次第、受付を終了します)
・参加費:会員3,000円 一般4,000円 学生1,000円
下記口座へお振込みください。当日受付にて現金でのお支払いも可能です。
郵便振替口座 00180-1-53214 日本石仏協会
9時30分 受付開始
9時45分 第1講「板碑研究の現状と課題」伊藤宏之氏
11時30分 第2講「総合的視座による狛犬の分析」山下 立氏
13時45分 第3講「寧波から来た石工」山川 均氏
15時30分 第4講「石造物研究の流れのなかで」狭川真一氏
終了後に交流会を予定しています。17時30分頃~
■講師と講座概要
第1講
板碑研究の最先端 板碑研究の現状と課題
伊藤宏之氏(大正大学文学部准教授)
板碑は、歴史学、考古学、美術史など、様々な視点から研究が進められてきた。本講では、これまでの研究成果を確認しながら、武蔵型板碑を中心に調査研究を積み重ねてきた経験の中で感じた板碑に関するいくつかの疑問や、今後の研究課題についてお示しできればと考えている。
第2講
石造狛犬研究の最先端 総合的視座による狛犬の分析
山下 立氏(龍谷大学文学部非常勤講師)
狛犬研究は、木造や陶磁製、笏谷石製、肥前狛犬、参道狛犬など、個別的に行われてきたため、総合的視座の欠如が顕在化している。そこで本講では、日本狛犬史の全体像を俯瞰しつつ、石造狛犬研究における重要課題についてお話しし、当該分野への理解と関心を深めて頂くよすがとしたい。
第3講
石工研究の最先端 寧波から来た石工
山川 均氏(有限会社ワーク 文化財調査室主任技術師)
鎌倉期において、日本の石造技術は劇的に進化した。そこで大きな役割を果たしたのが、中国浙江省寧波からわが国に移住した宋人石工たちであった。本講では、寧波の石造文化の日本への移入・定着の実際を数々の石造物を通じて解説し、あわせて、今後の課題にも及ぶこととする。
第4講
墓地・墓標研究の最先端 石造物研究の流れのなかで
狭川真一氏(大阪大谷大学文学部特任教授)
中近世の墓地・墓標研究は、石塔・墓碑の形態的な特徴や石材の利用状況、銘文から得られる諸情報の整理など、多くの成果が蓄積されている。本講では、近畿圏を中心に全国各地の情報も踏まえつつ研究の現状を紹介し、墓地・墓標研究が歴史研究に果たす役割についても触れることにしたい。




夏の公開講座について
2年後の令和9年、日本石仏協会は活動50周年の節目を迎えます。そこで今夏の石仏公開講座では、創立50周年記念プレ企画①として、「石仏・石造物研究の最先端Ⅰ」を開催いたします。石仏・石造物に関心のある方のご参加をお待ち申し上げております。
- 開催趣旨
近年、石造物研究では研究内容の細分化が著しく、全体像を把握しながら研究を進めることが困難になりつつあります。本講座では、こうした現状を踏まえ、各分
野の第一人者に当該研究の概要をご提示頂き、研究史では何が課題となっているのか解説して頂きます。
- 石仏公開講座の歴史
石仏公開講座は、日本石仏協会創会の3年目に「夏期石仏講座」として始まり、コロナ禍で中止した以外は毎年実施して参りました。第1回は、初代会長大護八郎氏をはじめ、服部清道氏、望月友善氏、小花波平六氏、佐藤宗太郎氏ら、当該研究を牽引された講師陣による豪華なプログラムでした。本年はそれに倣い、上記統一テーマのもと、活動半世紀の記念事業に相応しい各分野の先生方にご依頼し、現在の研究動向を踏まえたご講演をして頂く予定です。
川野明正


⇓チラシはこちらです。PDFデータをダウンロードしていただけます。

