日本石仏協会 第50回全国理事会・総会開催のおしらせ
令和8年度総会を左記の通り開催いたします。間もなく創立五十周年を迎える本会を今後も維持し、さらに発展させるため、多くの理事・会員の皆様にご提言を頂きたく、ご参加をお願い申し上げる次第です。
なお、同日の午前10時30分から12時まで、同じ会場にて「全国理事会」も開催しますので、理事の皆様にご出席を賜わりたく、よろしくお願い申し上げます。
〇総会 令和8年1月31日(土) 13時30分~14時45分
〇記念講話 15時~16時30分
〇交流懇親会 17時~19時
〇会場 明治大学 駿河台校舎 研究棟2階第9会議室
東京都千代田区神田1-1
御茶ノ水駅下車 徒歩3分
明治大学リバティタワーから3階に上がり連絡通路より研究棟4階に入り、2階に降る
※当日案内板を設置します
創立50周年プレ企画・記念講演 「丸石神の謎」
講師:中沢新一氏(京都大学こころの未来研究センター特任教授)
中沢厚は、植物学者・民俗学者の武田久吉氏によって、民俗学への扉を開かれた。尾瀬で初めて知り合って以来、武田氏の山行にたびたび同行し、山里に降りてきた氏がそのカメラを村内の石仏石神に向けている姿を不審に思い尋ね、「これは民俗学という学問だ」と教えられた。こんなものでも学問の対象になるのかと驚き強く心惹かれた。それ以来、中沢は山村を歩くたびに、村々の石仏石神を写真に収めては、武田氏のもとに送り届けた。
1970年代に入り、中沢は熱中していた政治活動をやめ、民俗学研究を再開した。最大の関心事は、故郷の笛吹川沿いの村々に集中的に分布する「丸石神」にあった。丸石神は多くの謎に包まれている。途方もなく古い来歴を持ち、造形的にも異質性がきわだっている。中沢厚の研究人生はこの丸石神の謎に、一心不乱に注がれていった。
この講演では、中沢厚の迫った丸石神の謎についてくわしくお話しすることにしたい。
