2026年石仏公開講座のご報告
「日本石仏協会創立50周年記念プレ企画③石仏公開講座 石仏・石造物研究の最先端Ⅱ」(2025年8月23日・於.明治大学リバティタワー)無事終了しました。
創立50周年企画として開催した石仏公開講座は、去年に引き続き「石仏・石造物研究の最先端Ⅱ」と題して開催しました。参加者数70名を越えて盛況でした。
ご来臨のみなさま、大変ありがとうございます。足元お悪い中、遠方よりいらした方もたくさんおられました。厚く御礼申し上げます。講師の先生方にたいへんわかりやすく、各分野の概要・課題についてご講演頂きました。
第1講:本間岳人氏(立正大学准教授)「石塔研究の最先端―3Dによる調査・研究の革新」
3Dでの記録の手法や3Dプリンターでの模型化など、さまざまな手法をご提示頂き、かつまた銘文解読の最新手法の成果など、たいへん深い学びがありました。今後、会誌『日本の石仏』でも、今後3D化を行った上での資料紹介など、これまであまり掲載しておりませんでしたので、キャッチアップしていく必要も感じました。
第2講:石神裕之氏(京都芸術大学教授)「庚申塔研究の最先端―考古学的視座を軸として」
宗教的石造物を研究資料として活用するための方法など、歴史研究に寄与する石造物の役割についての指摘は、庚申塔に止まらない大切な指摘でした。また、在野の方が中心となって、石仏・石造物の研究は発展しきました宗教的石造物の研究史の振り返りも重要な内容でした。かつてほど在野の方の研究力が盛んであるとはいえない本会の現状ではあります。石仏公開講座や普段の月例会の重要性もまた、改めましてその充実に向けて努力したいと考えました。
第3講:神田雅章氏(龍谷大学教授)「磨崖仏研究の最前線―美術史学の視点から」
磨崖仏からどのような読み取りができるかなど、ご講演から多く学ばせて頂きました。私自身は日本で本生譚がどのように受け入れられているかについても興味をもっていましたので、この点磨崖仏の面からご教示を受け、ありがたかったです。
第4講:朽津信明氏(東京文化財研究所シニアフェロー)「石材分析・石材研究の最先端―新しい石造物調査法の動向」
石造物保存の方法や劣化の評価など、様々な事例から多くの知見をご提示頂きました。銘文解読のX線を利用した手法など、難読の状況の際の方法など、切実な事例についても学ぶことができ、多くの啓発を受けました。個々の石造物の価値をどのように公に認識を広めるかということに、さまざまな技術が関わる大切さなど、本会の活動にあっても、深く係わることでもあり、この点感得したところです。
今後とも日本石仏協会公開講座をどうぞ宜しくお願い申し上げます。
川野(会長)









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